第二種衛生管理者 過去問サンプル
実際の試験ではこういう問題が出題されます。 公表問題5問を解説つきで全文公開しています。(2025年公表)
問 1
関係法令事業場の衛生管理体制に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。ただし、衛生管理者及び産業医の選任の特例はないものとする。
専任の衛生管理者を選任すべき事業場は、労働安全衛生規則第7条第1項第5号により、①常時1,000人を超える労働者を使用する事業場、または②常時500人を超える労働者を使用し、坑内労働や一定の有害業務(高温・低温、有害放射線、粉じん、有害ガス等)に常時30人以上を従事させる事業場、と定められている。深夜業は「一定の有害業務」に含まれないため、(1)の事業場では専任の衛生管理者の選任義務はなく、誤り。 (2)は規則第7条第1項第4号の人数区分どおりで正しい。(3)ゴルフ場業は第二種衛生管理者免許で選任可能な業種(規則第7条第1項第3号)。(4)規則第13条第1項第3号で常時1,000人以上は専属産業医が必要。(5)規則第7条第2項で所轄労基署長への報告義務がある。 ポイントは「専任」要件における有害業務に深夜業は含まれない点を押さえること。
問 2
関係法令衛生委員会に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
労働安全衛生法第18条および労働安全衛生規則第23条により、衛生委員会の委員として指名できる作業環境測定士は「当該事業場の労働者で、作業環境測定を実施している者」に限られます。外部の作業環境測定機関に委託して測定を行わせている場合、その測定士は事業場の労働者ではないため、委員として指名することはできません。よって(4)が誤りです。 他の選択肢について、(1)は安衛法第18条第4項により正しく、(2)も同条第2項の規定どおりです。(3)は衛生管理者として選任されていれば専属でなくても委員に指名でき、特に労働衛生コンサルタントは専属要件の例外が認められています。(5)は安衛則第22条の付議事項に明記されています。 ポイントは「作業環境測定士を委員に指名できるのは、当該事業場の労働者である場合に限る」という点です。外部委託の場合は不可と覚えておきましょう。
問 3
労働衛生温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
WBGT(湿球黒球温度)の算出式は、日射がない屋内等では「自然湿球温度」と「黒球温度」から、日射がある屋外では「自然湿球温度」「黒球温度」「乾球温度」から求められる。(1)は乾球温度と黒球温度としている点で誤り。湿球温度が含まれていなければWBGTは算出できない点が最重要ポイント。 他の選択肢については、(2)WBGTは熱ストレス評価指標として国際規格(ISO7243、JIS Z 8504)で定められている。(3)(4)(5)は日本産業衛生学会の許容基準やISO基準どおりで、作業強度が大きいほど基準値は小さく、暑熱順化者の方が高い基準値が適用される。屋内・屋外での算出式の違いと、基準値が「作業強度」「順化の有無」で変動する点をセットで押さえておきたい。
問 4
労働衛生虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
運動負荷心電図検査は、安静時心電図では捉えられない潜在的な心筋虚血を、運動による心臓への負荷をかけることで顕在化させ、ST低下などの変化から虚血性心疾患(特に労作性狭心症)を発見するために行われる代表的な検査である。したがって「虚血性心疾患の発見に有用でない」とする(1)は明らかに誤り。他の選択肢は正しく、虚血性心疾患は冠動脈の血流障害により狭心症(一過性の血流低下、発作は数分〜15分以内)と心筋梗塞(冠動脈閉塞による壊死、激しい胸痛が長時間持続)に大別される点を押さえておく。類題対策としては、①発作の持続時間(狭心症は短時間、心筋梗塞は長時間)、②ニトログリセリンの有効性(狭心症で有効、心筋梗塞では無効)、③検査法(運動負荷心電図、ホルター心電図、冠動脈造影)の目的を整理しておくとよい。
問 5
労働生理神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
大脳の構造は、外側の「皮質」と内側の「髄質」で構成される。神経細胞の細胞体が集まり灰白色に見える「灰白質」は外側の皮質であり、感覚・運動・思考などの中枢として機能する。一方、内側の髄質は神経線維(軸索)が集まった「白質」であり、各部位への情報伝達路として働く。したがって(2)は「皮質」と「髄質」を取り違えており誤り。 他の選択肢を確認すると、(1)中枢神経系=脳+脊髄、末梢神経系=体性神経+自律神経という分類は正しい。(3)ニューロンは細胞体・軸索1本・樹状突起複数から成る基本構造で正確。(4)交感神経は闘争・逃走反応を司り、心拍数増加・消化管運動抑制は典型的作用。副交感神経はその逆の作用を示す。(5)体性神経は感覚神経と運動神経に分けられる。 ポイント整理:「皮質=灰白質(細胞体)」「髄質=白質(神経線維)」、交感神経と副交感神経の作用は対で覚えることが重要。
本サイトで掲載する過去問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題を出典としています。問題文は原文のまま掲載し、解説は当サイトが独自に作成しています。