第一種衛生管理者でよく出る法令・数値まとめ
第一種衛生管理者の試験は、第二種と共通の数値(衛生管理体制の人数、健康診断の周期、事務室の環境基準など)に加えて、有害業務に係る数値が広く問われます。作業環境測定の頻度、記録の保存年数、特殊健康診断の周期、局所排気装置の定期自主検査など、いずれも「○か月以内ごとに1回」「○年間保存」といった数値の取り違えが失点に直結します。この記事は、衛生管理者 数値 まとめの観点で頻出ポイントを整理した、直前期の暗記チェックリストです。
まず共通分野の数値を固める
有害業務系に入る前に、第二種と共通する基礎数値を確認します。ここを落とすと足切りに近づくため、最優先で固めておきましょう。
衛生管理体制の人数要件
- 衛生管理者・産業医・衛生委員会:いずれも常時50人以上の労働者を使用する事業場で必要。
- 衛生管理者の選任数:50〜200人で1人以上、201〜500人で2人以上、501〜1,000人で3人以上、1,001〜2,000人で4人以上、2,001〜3,000人で5人以上、3,001人以上で6人以上。
- 専属要件:常時1,000人を超える事業場では、衛生管理者のうち少なくとも1人を専属とする。
健康診断の周期
- 定期健康診断:1年以内ごとに1回。
- 特定業務従事者の健康診断:配置替えの際および6か月以内ごとに1回。
- ストレスチェック:常時50人以上の事業場で1年以内ごとに1回。
衛生工学衛生管理者の選任要件
第一種特有の頻出論点が、衛生工学衛生管理者の選任です。「人数」と「業務」の2条件を正確に覚えてください。
- 常時500人を超える労働者を使用する事業場であって、
- 坑内労働、または一定の有害業務(多量の高熱物体を取り扱う業務、著しく暑熱な場所における業務、有害放射線にさらされる業務、有害物の粉じん・蒸気・ガスを発散する場所における業務など)に常時30人以上の労働者を従事させるもの。
この場合、選任する衛生管理者のうち1人を、衛生工学衛生管理者免許を受けた者から選ばなければなりません。「500人超」と「30人以上」の2つの数字をセットで覚えるのが鉄則です。
作業環境測定の頻度【最重要表】
「いつ測るか」を問う問題は毎回出ます。物質・作業ごとに頻度が異なる点が狙われるので、表で一気に押さえます。
| 対象 | 測定頻度 | |---|---| | 有機溶剤(第1種・第2種) | 6か月以内ごとに1回 | | 特定化学物質(第1類・第2類) | 6か月以内ごとに1回 | | 粉じん(特定粉じん作業) | 6か月以内ごとに1回 | | 鉛 | 1年以内ごとに1回 | | 騒音(著しい騒音を発する屋内作業場) | 6か月以内ごとに1回 | | 暑熱・寒冷・多湿の屋内作業場 | 半月以内ごとに1回 | | 空気調和設備のある室の一酸化炭素・二酸化炭素濃度等(事務所) | 2か月以内ごとに1回 |
覚え方は「基本は6か月、鉛だけ1年、暑熱・多湿は半月」と例外から押さえる方法が効率的です。騒音は等価騒音レベルで測定し、設備や作業方法を変更したときは遅滞なく測定する点もあわせて確認しておきましょう。
法令(有害)は数値の組み合わせを正確に覚えられるかが勝負です。スキマ時間に「衛生管理者 過去問ゼミ」で過去問を反復すると、似た頻度を取り違える失点を減らせます。
記録の保存年数
測定結果や健診結果を「何年保存するか」も頻出です。原則3年を基準に、長期保存となる例外を覚えます。
| 記録の種類 | 保存年数 | |---|---| | 作業環境測定の記録(原則) | 3年間 | | 一般健康診断・特殊健康診断の結果(原則) | 5年間 | | 電離放射線健康診断の結果 | 30年間 | | 特別管理物質に係る作業の記録・測定・健診結果 | 30年間 | | 特定粉じんの作業環境測定の記録 | 7年間 | | 石綿に係る作業の記録・健診結果 | 40年間 |
「原則3年(測定)/5年(健診)、特別管理物質は30年、石綿は40年」と、長期保存の例外を中心に暗記してください。なお具体的な物質ごとの年数は、特化則・粉じん則など最新の条文で確認することをおすすめします。
局所排気装置等の定期自主検査と特殊健診
定期自主検査(1年以内ごとに1回)
- 局所排気装置・プッシュプル型換気装置・除じん装置・排ガス処理装置・排液処理装置:1年以内ごとに1回、定期自主検査を行う。
- 検査記録の保存:3年間。
- 1年を超えて使用しなかった設備は、使用を再開する際に検査を行う。
「定期自主検査は1年以内ごと、記録は3年」がセットです。
特殊健康診断の周期
有害業務に常時従事する労働者には、配置替えの際および原則として6か月以内ごとに1回、特殊健康診断を実施します。
- 対象:有機溶剤、鉛、四アルキル鉛、特定化学物質、高気圧、電離放射線、石綿 など
- 電離放射線:管理区域に立ち入る労働者に対し、配置替えの際および6か月以内ごとに1回。
- じん肺健康診断:管理区分により頻度が変わる(管理1は3年以内ごと、管理2・3は1年以内ごとなど)。
有害業務分野そのものの論点整理は第一種衛生管理者「有害業務」の頻出ポイント総まとめで詳しく解説しています。
規則別の数値ポイント(有機則・特化則・粉じん則・鉛則)
規則ごとに「区分の数」「測定頻度」「保存年数」を整理すると混同しにくくなります。
- 有機溶剤中毒予防規則(有機則):有機溶剤を第1種(赤)・第2種(黄)・第3種(青)の3区分で色分け表示。第1種・第2種は作業環境測定を6か月以内ごとに1回。
- 特定化学物質障害予防規則(特化則):第1類(製造許可物質)・第2類・第3類に区分。特別管理物質は記録を30年間保存。
- 粉じん障害防止規則(粉じん則):特定粉じん発生源に局所排気装置等の措置。特定粉じんの測定記録は7年間保存。
- 鉛中毒予防規則(鉛則):鉛業務の作業環境測定は1年以内ごとに1回。
数値を含む論点は「規則名 → 対象 → 設備 → 測定頻度 → 保存年数」の順に表でまとめるのが定番です。出題の傾向は第一種衛生管理者の出題範囲と頻出テーマも参照してください。
試験全体の数値もおさらい
最後に、試験そのものの数値を確認します。
- 試験科目:関係法令(有害含む)17問・150点、労働衛生(有害含む)17問・150点、労働生理10問・100点、合計44問・400点。
- 出題形式:5肢択一(マークシート)。
- 試験時間:3時間(科目免除者は短縮)。
- 合格基準:各科目40%以上、かつ合計60%以上。有害業務分野で4割未満があると、合計が6割を超えても不合格になり得る。
- 2024年度(令和6年度)の合格率:46.3%(受験者64,911人、合格者30,081人)。例年おおむね45%前後で推移。
※2026年6月時点の情報です。周期・年数・人数などの数値は法改正で変わる場合があります。最新は安全衛生技術試験協会の公式案内および各規則の条文をご確認ください。
よくある質問
Q. 数値は丸暗記するしかないですか? A. すべてを暗記する必要はありません。「測定は原則6か月」「保存は原則3年(測定)・5年(健診)」「定期自主検査は1年」という基準値を先に固め、鉛(1年)・暑熱(半月)・特別管理物質(30年)・石綿(40年)といった例外だけを意識して覚えると、記憶の負担が大きく減ります。
Q. 第二種に合格していれば数値は流用できますか? A. 共通分野(衛生管理体制の人数、健診の周期、事務室の環境基準など)はそのまま流用できます。ただし第一種は衛生工学衛生管理者の選任、作業環境測定の頻度、記録保存年数、特殊健診など有害業務系の数値が大量に追加されます。第二種から第一種への切替試験はなく受け直しが必要なため、追加分の暗記が合否を分けます。
Q. 数値問題はどう演習すれば定着しますか? A. 紙に書いて覚えるより、過去問の選択肢の中で何度も数値に触れるほうが定着します。間違えた数値だけを後で集中的に見直し、似た数値(6か月と1年、3年と5年など)を並べて比較する復習が効果的です。
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有害業務の数値は「同じ論点が少し形を変えて繰り返し出る」典型分野です。通勤時間や昼休みなどの細切れ時間で過去問を反復し、間違えた数値だけ後で集中して見直すのが効率的です。
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本サイトで掲載する過去問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表試験問題を出典としています。解説は当サイトが独自に作成しています。